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医学生の皆様へ

ごあいさつ

横山 知司

奈良民主医療機関連合会会長
横山 知司

医学生の皆さん、初めて医師になろうと思った時、どのような医師を思い浮かべていましたか。とにかく病気で苦しむ人の力になりたいとまず思ったに違いないと思います。その初心を貫いて医学生となり、初めに思い描いた医師像を実現しようと努力している事と思います。医師はみんなこのように思っていたはずなのに、現在日本では、医師不足、医師偏在、それに医療費が払えず受診できない人々問題、様々な原因で地方でも都会でも「病人が患者になれない」問題が拡大しています。必要な治療が受けられない人々が増大しているのです。折角医学を学んでも必要な人に使えないならば大きな疑問を感じざるをえないでしょう。しかしこれは現実なのです。

私たち民医連は、何処でも誰でも必要な医療が受けられる事、そして健康に生活できる事は国民の当然の権利であると考えます。医学は多くの先人達がそのために作り上げた成果であり、都市でも、地方でも、日本に至る所で国民に享受されるべきです。これを実現する決意を述べた文書が民医連綱領で、これに賛同する全国150の病院、500を超える診療所、それらの医療機関で活動する3000名の医師が全国的な連携の中で国民の平等な健康権の実現に努力しています。貴方も私たちと一緒に活動しませんか。貴方の合流を待っています。

●民医連綱領 普及版PDF(PDF 313KB)

理念

私たち民医連(正式名称「全日本民主医療機関連合会」)は、全国47都道府県すべてで医療・介護・福祉の活動を行っている、医療機関や介護事業所などの連合体です。

戦後、医療に恵まれない労働者や農民、低所得者の切実な医療要求にこたえる運動と、献身的な医療従事者、地域の人々が力を合わせ、民主的な医療機関が全国につくられ、統一した運動を進めるため、1953年全日本民医連が結成されました。

民医連は結成以来、お金のあるなしで差別をしない、いつでもどこでもだれでも必要な医療を受けることができることが本来の医療のあるべき姿と考え、患者の受療権(医療を受ける権利)を守るうえで重要な役割を果たしています。

民医連の病院・診療所・事業所は、地域の人々の「安心してかかれる病院がほしい」という思いから出発し、支えられてきました。私たちとともに民医連の医療・福祉を守り発展させていく地域の人々の組織を共同組織(医療生協の組合員、病院・診療所の友の会会員)と呼んでいます。地域にある問題や社会保障の改善など、さまざまな運動を340万人の共同組織の人たちと職員が一緒になって取り組んでいます。

患者さんが抱える病気は、日々の暮らしや仕事などの生活環境が密接にかかわっています。生活と労働の観点から患者さんを捉え、患者さんを中心に地域に根ざした医療を実践しています。また、医師を中心に、多職種と連携したチーム医療で、一人ひとりの患者さんにあった治療、看護、介護、生活相談にあたっています。

私たち民医連はそういった活動を通して、地域と共に歩み、患者さんと共に歩む医療を目指しています。

私たちが求める医師像

わたしたちは、地域の第一線の医療を担っています。そして少子高齢化が急速に進む中で、医療のみならず、保健・予防活動から介護・福祉分野まで総合的に展開しています。今、地域からは質の高い第一線医療の強化が期待されており、地域医療を担う医師が求められています。

また一人の患者をめぐっては、身体的問題の解決にあたることはもちろんですが、それだけでなく、心理的、社会的、経済的な問題など、患者の抱える多面的な問題の解決に向けて、いろんな職種が協力して治療をすすめることが必要です。その医療チームのチームリーダーとして、病院のスタッフのみならず、地域とも協力して、患者さんをマネジメントしていける力量が必要です。

医学生の皆さん。ぜひ私たちとともに、日本の医療・地域の医療をよりよいものにしていくために、共に進んでいこうではありませんか。

患者さんの求める医師に成長するために、民医連で研修を始めることを期待しています。