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密着レポート
土庫病院は地域住民の要求でつくられ、地域住民の参加による運営を行っています。医療を提供するだけでなく保健予防を重視し、地域に働きかけるプライマリ・ヘルス・ケアを実践し、地域の患者・住民に求められる臨床医となることをめざしています。研修の特徴は「主治医研修」です。セカンド・サードの主治医ではなく、ファーストの主治医として、患者さんに責任を持っています。指導医・副指導医が他職種や患者会とともに研修医をサポートする中小規模病院ならではの地域一体型の研修を行っています。必要な手技・症例の経験だけではなく、時代や知識が変わっても「患者さん中心の視点」で対応できる「問題解決能力・自己学習能力」の取得を大切にしたいと思っています。
■研修医密着体験記
2004年からはじまった新医師臨床研修制度も丸6年が経過し、研修制度の変更も行われています。
「卒後研修」の今後にはみんなが関心をもっていることだと思います。では実際の研修の様子はどんな感じなのでしょうか。土庫病院の初期研修を見てみましょう。
先輩研修医・指導医・研修プログラム責任者の声
スタッフからの声をまとめています。
横山知司医師
奈良県立医科大学 1981年卒
初期研修は、患者さんの生活現場に近い場所でプライマリな研修をするべきだと考えています。その後、患者さんが求める医療を提供できる医師となるためにこれを学びたいという想いをもって、後期研修や専門研修に進むべきと考えています。将来に何科を選ぶとしても、初期研修期間を含めた5年ほどで医師としてのマインドが構築されると思います。初期研修は、スキルだけではなく医師としてのマインドを身に付ける重要な時期です。
病院に来た患者さんや特殊な疾患だけを診るのではなく、病院に来ない地域の人々までも見るという意識を初期研修期間に培ってほしいと思います。
地域医療で患者さんから求められるものは何か?その求められるものに対して自分は何ができるのか?ということを考え、患者さんの目線に立つことが重要であり、初期研修で身に付けて欲しいことだと考えています。それがマインドだと思います。
世界的な医学教育では、地域に根ざした病院での研修がスタンダードになっています。当院のような地域の中小病院は、医療と介護の「交差点」に位置し、その間にある多くの役割を担っています。そういった地域に根ざした病院に初期研修から後期研修を含めて身をおき、じっくりと研修することがやりがいがあり重要だと考えています。
研修医の二人には、生物学的な問題だけではなく、患者さんの不安がどこから来ているのか、その不安を解消するにはどうすればよいのかという心理的社会的な問題までも考えられる医師になってほしいと思っています。